病気について

季節によって犬や猫などのペットがかかってしまう病気が変わっていきます。
病気を未然に防ぐために、当院では予防接種を行っています。

※左側にあるタイトルをクリックしてご覧ください。

 ■ FLUTD(猫下部尿路疾患)

お宅のネコちゃんはこんな症状ありませんか?

1)何回もトイレに通うが、尿が少ないか出ない。
2)トイレで長くきばったりする。
3)ポタポタと尿がもれたりする。
4)尿に血が混ざっている。
5)お腹を痛そうにして元気がでない。

 これから寒くなってくると増えてくる病気の一つに猫の下部尿路疾患(FLUTD)があります。 これは主に膀胱や尿道に結石が詰まることによって起こる排尿障害を指します。
 
 結石ができる原因はまだわからないことが多いのですが、食餌内容や飲水量の低下などによって特定の成分が尿中に多くなり、飽和状態となることで結晶化する場合や、尿路の細菌感染に伴って細菌や脱落した上皮細胞が核となって結石形成を誘発する場合などが主な原因として考えられています。寒い時期に多い理由は飲水量が低下するためです。結石の種類は数多くありますが、一般的にはリン酸アンモニウムマグネシウム(ストルバイト)を主成分とする結石が最も多くみられますが、このほかにもシュウ酸カルシウム、尿酸アンモニウム、尿酸といった成分の結石も最近みられるようになっています。

 この病気になってしまったらすぐに治療が必要となります。放っておくと腎後性腎不全に陥り死亡してしまうこともあるのです。治療としてはまず、排尿ができる状態にしてあげることが第一です。そのためにはできてしまった結石を手術で除去しなければならないこともあります。治療が終了してからは特別療法食に変えるのをお薦めします。原因は結晶(尿路の炎症を引き起す)が出来易い食事ですので今までと同じ食餌を与えていたら再発する可能性は当然高くなるのです。結晶ができるのは高マグネシウム食(特に水分が十分でない場合)と、アルカリ尿(食事の種類と量と回数と細菌感染の有無が関係)が原因です。この病気のために作られたいくつかの特別療法食が利用できます。

 ではこの病気を予防する為に飼い主さんに気を付けてもらいたい事項を以下に示します。
・いつでも尿をしやすい環境を作る。
・新鮮な水や、飲み易くした水をいつでも飲める環境を作る。
・統計上、肥満の猫はこの病気に罹り易いことが証明されています。適正体重になるとこの病気は減少しています。
・ストレスを少なし、落ち着く環境を作る。
・毎日の水の飲む量と尿量をよく観察するよう心掛ける。
・あまり寒い環境は好ましくない。
・低脂肪ヨーグルト、牛乳、チーズ、アイスクリーム等を多食している猫は発症しやすいと言われています。理由は、これらの食事はシュウ酸カルシウム含量の高い食事だからです。

 しかしながらこれらの事に気を付けていても絶対にこの病気にならないというわけではありません。冒頭にあるような症状がみられたらすぐに受診するようにしてください。

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