病気について

季節によって犬や猫などのペットがかかってしまう病気が変わっていきます。
病気を未然に防ぐために、当院では予防接種を行っています。

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 ■ 慢性心不全



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今回はワンちゃんの慢性心不全のお話。
ミニチュアダックス、チワワなどの小型犬の人気が高まってから数年がたちました。過去の犬種別登録頭数をみてもミニチュアダックス、チワワ、シーズー、マルチーズ、ポメラニアン、ヨークシャーテリア、トイプードルは常に上位に認められます。つまり現在、これらの小型犬種のワンちゃん達が中年齢〜老齢をむかえ始めているといえます。
そこで気をつけなければいけない病気が心不全です。
心不全の原因にも様々な種類の病気がありますが、ワンちゃん達に最も多いのは僧帽弁閉鎖不全による慢性心不全です。この病気はよっつある心臓の部屋のうちの左側の部屋をしきっている僧帽弁という弁が閉まりきらず、本来全身に送られるはずの血液が逆流し、心臓、肺に負担をかけ、心臓が耐えられなくなると心不全の状態になります。
この病気は小型犬で中年齢から老齢犬に多く見られることが報告されています。特にかかりやすい犬種としてはキャバリア・キング・チャールズ・スパニエル(この犬種に関しては若いうちから僧帽弁閉鎖不全になる可能性があります。)、マルチーズ、チワワ、バグ、ポメラニアン、柴犬、ヨークシャーテリア、シーズー、ビーグル、プードル、ペキニーズなどがあげられます。
症状としては咳が出る(特に夜中に咳き込む)、元気がない(一日中寝ていることがおおくなった)、散歩に行かない(以前は好きだった散歩にいきたがらない、途中で帰りたがる)、食欲が落ちてきたなどがあげられます。一見すると心臓とは無関係に思えますが、心不全の初期の段階ではこのような症状が見られます。
治療ですが、残念ながら、閉まらなくなった心臓の弁を手術で元に戻すという治療法は現在の獣医学ではほとんど行われていません。一般的には、お薬で心不全の状態を改善し、症状を抑え、心臓が悪くなるのを遅らせます。また、病気の進行に伴って様々な種類のお薬を組み合わせて使います。大切なのは病気の進行を遅らせるためにお薬を毎日忘れずに一生飲み続けるということです。これを続けることによって、ワンちゃん達の症状を最小限に抑え、快適な生活を送らせてあげることが出来ます。また、寿命を延ばしてあげることも期待できます。

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